「なんでオタクやってるの?」と思われたい

 

私の密かな野望。それは「なんでオタクやってるの?」と思われたい、という事だ。

「は?」って思うかもしれないが聞いて欲しい。この言葉は私がメッチャ美人なオタクを見た時や、ハイスペックすぎるオタクを見た時にいつも内心で思ってる事なのだ。

もちろん私は「オタク」である自分が大好きだし、「好きなことに真っ直ぐ情熱を持てる人」が大好きだ。でも、やっぱり世間には「オタク」に対して「地味で陰キャでオシャレなんて興味ない垢抜けない感じ」ってイメージがある人もいるし、「アニメとかはよく知ってて常識は知らない」なんてイメージを持ってる人もいる。

私の母なんて「娘がオタだからさ…」と職場の人に言った時に「いいじゃん!彼氏いるんだから!」と言われたそうだ。なんだ!?!?恋人がいないとオタクはヤバいのか!?!?いつでも心の恋人いますけど!?!?

 

世の中にはね、シャネルのカバンにバッジを付けて颯爽とアニメイトを歩く神宮寺レンクラスタがいるし、メチャクチャ美人でヒールをコツコツ鳴らしながらランウェイの上かのごとく駅を歩く痛バを持った東堂尽八オタクだっている。(両方2度見した)

推しとの接近イベのためにメチャクチャオシャレして来た結果、名古屋駅で4回ほどナンパされたコスプレイヤーだっている。(仲のいいフォロワー)

 

電車男」みたいなオタクなんて、とっくの昔に終わってるんだよ。いやいるけどね?そういう男子いるけど、オタクに限らずいるでしょ?

でも、やっぱり「オタク」っていうと「ダサい」イメージが先行されてしまう気がする。

だから、私はむしろそれを逆手にとって「こんなにオシャレなのにオタクなの!?」と思わせたいのだ。「貴様らの腐った固定概念をぶち壊してやる!」というのを言葉でなく表現したいのだ。

 

だが、私はそんなにオシャレじゃないし美人でもない。

高校の時なんて、イケメンでモテまくってた幼馴染と話してただけで知らない女子に「なんであんな子が」と言われたぐらいだ。(まぁそのお陰で「アイツより美人になってやる」と思えたのだが)

天然パーマで増えるワカメみたいな髪の毛だったし、ニキビだって酷かった。

 

あの頃に比べれば、ストパーもかけたしニキビもだいぶ減ったからマシになったし、今の自分の方が自信が持てる。でもニキビ跡は残ってるし、自分に合うメイクをしたとしても顔面に限界があるから鏡を見る度に溜め息が出る。加工アプリの自分になりたい。

旦那が「おっ、今日のメイク良いね!」と言ってくれる時や、職員旅行で「メイクするとイメージ変わるね!!」と言われた時に少し自信メーターが上がるが、それでもきっと「美人」には程遠い。

20代後半になった頃から「似合うメイク」というのも変わってきた気がするし、あんなにテカリ肌だったのに乾燥でファンデがガッサガサになるようになってきた。悲しい。

 

でも、何年後になってもいいから、いつか「えっ!オタクなんだ!?」と驚かれるような女性になりたい。「残念な美人」と言われるようになりたい。