一緒にお菓子を作って、旦那が落ち込んだ話

 

 

 

旦那とスイートポテトを作った。

のだが、多分生クリームを入れすぎて形が作れないぐらい柔らかくなってしまい、鉄板にシートを敷いて焼いた。

 

そして旦那はポツリと「やっぱり俺にはお菓子作りは向いてない。色々とイライラしちゃう。」と言った。

聞いてみると、ネットの通りにレンジでやったのにさつま芋が柔らかくならなかった事や自分の要領の悪さに腹が立ったとの事。

でも私からすると、ネットのレシピは信頼出来ないのもあるし、最終的に美味ければ良いのだと思うのだ。誰かにあげるものでもないし。要領なんてのも、最初から上手くいってしまったらそれはそれで私が腹が立つ。料理も世の中と一緒で試行錯誤の連続なのだから。良い時も悪い時もあるのが醍醐味だろう。


それよりも、せっかく2人でお菓子作りをしたのに嫌な感じで終わる方がもったいない。だから私はとにかく「でも美味しいよ~」と言った。

「お菓子作りって作るのに時間はかかるけど食べるのは一瞬だから苦手」と言われた時には「そりゃ美味しい物に時間をかけて、もっと美味しくするのが料理ですからね。だからスイートポテトも美味しいでしょう?」と言った。


そう言っているうちに旦那も笑顔になった。

2人で「美味しいね~」とスイートポテトをつつき、「これ、栗きんとんにアレンジできるかも」と話した。

出会ってから8年、彼とは喧嘩をしたことがないのだが、それでも揉めそうになる時はある。でもそんな時も話し合えば何とかなってきたし、それを踏まえた後の和やかな時間が私は好きだ。でもスイートポテトはリベンジしたい。